2012年05月23日

スカイツリー タワーが希望を作り出す

 金環日食から2日続けて、多くの人が空を見上げたのではなかろうか。東京スカイツリーの開業である。

 高さは634メートルと、自立式電波塔としては世界一だ。東京タワーが敗戦の荒廃から立ちあがり、高度経済成長へと向かう象徴だったように、スカイツリーには東日本大震災を乗り越えた、21世紀の日本の明るい未来を託したい。

 スカイツリーが建てられた墨田区は、典型的な東京の下町だ。そこに最新のツリーが誕生した。新鮮で刺激的な取り合わせだ。

 初日から見物客が殺到し、関連商業施設を含めると、同区で年約880億円の経済効果が試算されている。落ち込んだ外国人観光客の呼び戻しにも期待がかかる。

 何よりも、スカイツリーには日本全体を明るい気分に包み込み、うつむきがちの日本人を勇気付ける効果がある。

 現在の日本は、長引く不況に加え震災や原発事故の災禍からも抜け出せないでいる。国も国民も沈滞気味なこの時期に「平成の新塔」が誕生したことは、偶然としても意義深い。

 というのも、塔やタワーには実用的機能のほか「精神的支柱」としての役割があるからだ。仏舎利(釈迦の遺骨)を納める五重塔など日本の古塔も、信仰の対象としてだけでなく、それを仰ぐ人々に安らぎや希望を与える建造物として存在してきた。

 スカイツリーは平成20年7月に着工し昨年3月、約620メートルに達したときに大震災に見舞われた。しかし、法隆寺五重塔などにみられる「心柱」を参考にした耐震構造で、震度5弱の激しい揺れを凌(しの)いだ。将来、首都直下地震が発生しても「損傷はほとんどないはず」と関係者は胸を張る。

 鉄骨も一本一本、職人の手作業で溶接された。根元の断面の正三角形が上に向かうにつれ円形となる複雑な構造だが、塔高に対するゆがみがわずか0・003%と、驚異的な正確さだ。

 昭和33年の東京タワー完成から54年、平成の東京スカイツリーが希望のバトンを引き継ぐ。

 伝統的建築技法にも学んだ現代日本の「モノ作り技術」の優秀さに自信を持とう。

 再び上を向いて歩き始めた日本と日本人の象徴として、スカイツリーが後世まで仰がれる塔となることを祈りたい。
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2012年05月22日

2012年5月22日 東京スカイツリー開業 日本の伝統生かした設計

東京スカイツリーが22日開業した。設計には日本の伝統が生かされている。昨年2-3月に当サイトに掲載したデザイン監修者、澄川喜一氏(彫刻家、元東京芸術大学 学長、文化功労者)のインタビュー記事から東京スカイツリーそのものの技術的、芸術的な魅力をあらためて紹介する。
東京スカイツリー.jpg
タワーとしてだれもがまず思い浮かべるパリのエッフェル塔と東京タワーは、東京タワーの方が、だいぶ軽量になっているものの形は似ている。東京スカイツリーが両塔と大きく異なるのは、まず形が左右対称ではないということだ。さらに正方形の敷地に4本足で踏ん張っている2つの先輩塔に対し、東京スカイツリーは地面に接する部分が正三角形。東京タワーの敷地の広さが一辺100メートルの正方形であるのに対し、東京スカイツリーは、正三角形の一辺は約70メートルしかない。それで倍近い高さの塔を支えている。

それを可能にしているのは、エッフェル塔、東京タワーが板材を使っているのに対し、強度の大きいパイプ材を使っていることだ。足元の一番太いパイプの直径は2メートル30センチある。パイプ材を使った構造を可能にしたのは日本の優れた溶接技術で、パイプとパイプをリベットで止めるよりも強度が確保できた。

東京スカイツリー003.jpgスリムな形を可能にしたもう1つの技術的特徴は、日本古来の五重塔の仕組みを取り入れたこと。法隆寺の五重塔をはじめとして、日本には近世以前に造られた五重塔が20以上あるが、いずれも形はスリムで、かつ地震や台風で倒れていない。この大きな理由は、真ん中に「心柱(しんばしら)」があることだ。心柱の周囲に4本の四天柱とさらに外側に12本の「側柱」があって、これらが建屋(塔身)を支えている。真ん中の心柱は一番上の五重目で塔身と接しているだけだ。それも固定されているのではなく、「露盤」という部分でわずかな隙間を空けて触れ合っている。

この構造が、地震や強風に対して塔身と心柱がそれぞれ勝手に揺れるという、振動に強い効果をもたらす。東京スカイツリーにも、心柱に相当する直径8メートルの中空の心棒(鉄筋コンクリート製)が中心にすっくと立っており、それを囲むようにもう1つのパイプが造られている。この中にエレベータ設備が据え付けられている。心棒とエレベータ設備が入った周囲のパイプは全く触れ合っていない。五重塔の知恵が生かされているわけだ。

油圧ダンパーや揺れを戻すバネという今の最新技術を組み合わせることで、アンテナを付ける最上部は動かず、634メートルの高さの真ん中3分の1程度だけは逆に動きやすいという柔軟な構造となっている。

デザインとしては彫刻家、澄川氏の数多い作品を際立たせている「そり」と「む(起)くり」という形が取り入れられている。地上では正三角形だった形が上に行くに従って円形になる独特の形が、形状としての意外性に加え、太陽の光を受けた時の塔全体が微妙な色合いの変化を示す効果を挙げている。
posted by くりおね at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月20日

京都・太秦の撮影施設が炎上…撮影の直前

 20日午後1時35分頃、京都市右京区太秦(うずまさ)西蜂岡町の東映京都撮影所の撮影施設「第一ステージ」(約2500平方メートル)から出火。東映京都撮影所.jpg

 施設の屋根部分が激しく炎上し、同市消防局が消火にあたっている。同消防局によると、けが人は出ていない模様。

 同撮影所によると、出火元は14か所あるスタジオのうちの一つで、午後2時半頃から撮影が予定されていたという。

 一帯には煙が立ちこめ、撮影所の東側にある「東映太秦映画村」では、来場者に火災発生を場内アナウンスし、警戒を呼びかけた。
posted by くりおね at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【G8サミット閉幕】ユーロ圏の安定化後押し 、ギリシャ残留期待

主要国(G8)首脳会議(キャンプデービッド・サミット)は19日(日本時間20日)、欧州債務危機克服のため、財政健全化と同時に成長・雇用の促進を求めた首脳宣言を採択し閉幕した。
G8.jpg
ユーロ圏の安定化を後押しし、再選挙を控えたギリシャに財政緊縮策を履行してユーロ圏にとどまることに強い期待を示した。北朝鮮が弾道ミサイル再発射や核実験を強行すれば「国連安全保障理事会に行動を求める意思がある」と警告した。

 拉致問題を含め北朝鮮による人権侵害に対する懸念も盛り込まれた。またミャンマーの民主化を歓迎し、支援や投資促進の必要性を強調した。

 イラン核開発疑惑では軍事施設への立ち入り受け入れを念頭に「遅滞なき対処」を早急に取るよう要求した。

 シリア情勢では人道的危機に憂慮し「民主的で多元的な政治制度への移行」に言及。反体制派との衝突が続くシリアのアサド政権に停戦の即時かつ完全な履行を迫った。

 東京電力福島第1原発事故を踏まえ、既存の原子力施設の安全性に関する評価を実施するとした。

 アフガニスタン復興では7月に東京で開催される国際会議への期待が示された。中東・アフリカ支援、地球温暖化対策、食糧に関する取り組みも盛り込まれた。

 石油市場に関する首脳声明では欧州連合(EU)による7月からのイラン産原油の輸入禁止措置に備え、原油価格安定化に向けた石油備蓄の協調放出を念頭に放出の決定機関である国際エネルギー機関(IEA)に「適切な行動を取るよう要請する用意がある」と明記した。

 今回は野田佳彦首相のほか、フランスのオランド大統領、イタリアのモンティ首相が初参加。ロシアのプーチン大統領は欠席しメドベージェフ首相が代理出席した。来年は英国で開催される。
タグ:G8
posted by くりおね at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

【JAXA】H2Aロケットを打ち上げ 初受注の韓国衛星載せ 日本の「しずく」も搭載

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前1時39分、日本初の商業衛星である韓国の多目的実用衛星「アリラン3号」とJAXAの水循環変動観測衛星「しずく」を搭載した国産大型ロケット「H2A」21号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。

 アリラン3号は韓国航空宇宙研究院が開発した地球観測衛星。地球を南北に周回し、光学カメラで地上を撮影する。三菱重工が初の商業衛星として平成21年に打ち上げを受注した。
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 他国や民間から衛星の打ち上げ業務を受注し、収益を得る商業打ち上げは欧州の大型機「アリアン5」とロシアの同「プロトン」が世界市場の大半を占める。13年に実用化したH2Aはロケットとしての実績が乏しく、コストも円高で割高なため市場参入できない状態が続いていた。

 H2Aは増強型を含め年間2、3機の政府衛星の需要に依存してきたが、商業衛星の受注が拡大すれば打ち上げ回数の増加につながり、機体の大量生産によるコスト削減などのメリットが生まれる。顧客はロケットの信頼性を重視するため、初回の打ち上げに成功すれば今後の事業展開に弾みがつく。

 一方、しずくは電波で全世界の降水量や海水温、土壌の水分量などを調べ、気候変動の研究や気象予測などに役立てる。開発費は180億円。
posted by くりおね at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする